はじめに
埼玉のナマズといえば吉川市。ナマズの町として、一部で有名です。
江戸川・中川に挟まれており、田んぼも多く、ナマズ釣りはもやっている人は多いと思います。
今回は、中川水系でナマズを釣るなら、どんな感じでポイントを探せばいいか、簡単に投稿します。詳細は、自分で探してね。
私は、それぞれの川の役割から、その日の攻めるポイントを考えて、楽しんでいます。私ならなりの考察なんで参考程度に考えてね。
中川水系 全体図
中川水系を釣るうえで重要なのは、堰による水位の変化です。以下に、埼玉東部の川を記載します。
- 中川:青線
- 大落古利根川:オレンジ線
- 黄緑★マーク:古利根堰
- 元荒川:黄線
- 水色★マーク:末田須賀堰
- 新方川:緑線
- 江戸川:ピンク
- 利根川:水色線
図で見てわかるように、古利根川、元荒川、新方川は、最終的に中川につながり中川水系といえることがわかります。。江戸川と利根川は、別れた水系になっていることがわかります。※江戸川は、元は利根川から分岐しているので、利根川水系と考えるのがいいかも。
そして、古利根川と元荒川に堰があります。この堰の動きが大きく釣りに影響します。
堰・河川の役割
中川水系には、多くの水田があります。堰はその水田への水の供給のためにあります。
4月上旬から9月までゲートを閉めて、水位を3mほども上げます。水位を上げ、それより下にある水田に水を供給することができるようになるのです。そして、水田で使われた水は、水の低い川へと排水されていきます。
堰が水位を上げることで、水田に水が供給され、それを排出するために、また河川へとつながる。当たり前だけど、ナマズ釣りをするまで気づかなかったことに気付けたとき、とても地図を見ることが楽しくなりました。
正しいかはわかりませんが、元荒川、古利根川から田んぼへ供給された水は、新方川へと排水され、最終的にすべての川は、中川へとつながります。
ナマズの活動
今まで釣りをした感覚ですが、大きくは下記のように活動が変わると思います。主に産卵と、越冬の動きをメインにしているのではと、思っています。
- 12月~2月:冬のため活動停止
- 3月~5月中旬:産卵前で高活性
- 5月末~6月初旬:産卵で低活性
- 6月中旬~7月:回復期で高活性
- 8月~9月:高水温で低活性
- 10月~11月:冬前のバク食いで高活性
河川とナマズの動きを推察
堰・河川の役割と、ナマズの活動から、実際にどのようにナマズが動いているか推察します。
12月~2月
この時期は、堰が解放され河川全体が同じように減水。ナマズも河川全体に広がり、身を隠しやすいところに潜んでいるイメージです。この時期につるなら、温水排水があるところなどわかりやすいところでないと、低活性でどこにいるかわからないナマズを釣ることは難しいです。
3月~4月初旬(堰のゲートが閉まる前)
この時期から、産卵準備で活性が上がります。水田近くの水路はまだ、減水のままのところが多く、河川での釣りの方がいい感じかなって思っています。しかし、それなりに流量のある水路なら釣れます。
4月中旬~5月中旬(堰のゲートが閉まった後)
古利根川と元荒川の堰が閉まり、その上流は3mほど水位が上がります。(※下図②③の赤線部)水田への供給も始まり、そして、中川や新方川への排水が始まります。水田近くへナマズも移動をしていきます。
この時期は、水路を上っていくナマズを探します。水路の途中では、その2週間ぐらいしか釣れない不思議な現象もあるので、探すのが本当に楽しいですね。
5月末~6月初旬(産卵期)
産卵のため、低活性になります。産卵場所そのままで動いていないと思います。また、田んぼの中を通った水が排水されるので、配水系の川は茶色くなっていることが多いです。気候的には最高なんで、釣りにいって、1,2匹釣れればいいかなって感じです。
6月中旬~7月(回復期)
産卵の回復期で、ナマズに元気が戻ってきます。水田近くの水路が一番楽しい時期かな。
この時期から、田んぼの中を通る水が少なくなり、排水系の川は茶色みが薄れてきます。水路のカバーに、ルアーをぶっこんで行きましょう。暑くなってくると、水路から河川への移動も感じられます。
8月~9月(夏バテ期)
人間もナマズも、夏バテで元気がないです。私的には、日影が多い水路や、河川の流れ込みを狙います。流れの少ない水路などは、逆に水温が上がり、釣りにくいですね。
水路から河川まで、ポイントが広がり、ランガンで頑張りましょう。
10月~11月(爆食期)
私的には一番釣りやすい時期です。特に、堰の上流が大減水した後に、水路から降りてきたナマズを探すのが好きですね。泥がひどいのですが、葦や周りの人を気にせずに釣りができるのがいいです。
越冬前でナマズもやる気があって、最高に楽しめるのでやり切って、自分も冬の釣り休みへと向かいます。
各河川のポイント
各河川のポイントを簡単にまとめるよ。詳細は自分で探してみてね。ポイントは、googl mapを見て想像で書いているので、正確ではないのでご注意ください。
①中川
水源が羽生というのが意外です。春日部まで来ると、だいぶ水量があるので釣る場所は限られます。
上流 羽生市付近
この辺りは、中川でも釣れそうですね。周りが田んぼに囲まれていて、ポイントが多そうです。農業用の水路も多く、こちらの方が面白そうです。
中流 春日部市付近
かなり水量があるので、広くは狙えないです。おすすめは、小さな農業用水の流れ込みです。特に、真夏の暑い日にいる時が多いと思っています。探し方は、GOOGLMAPを航空写真表示にして拡大して探してみてください。下図のように、航空写真じゃないとわからないような小さな流れ込みは意外にありますよ。
下流 吉川市付近
ここで狙うことは、私はほぼないです。シーバスを狙っている人の方が多いのではないでしょうか?
②大落古利根川
上流 久喜市付近
狙いやすい場所が続きます。カバーしたなど広く狙えます。
中流 越谷市付近
この辺は、堰が閉じていると水深が高く狙えません。
狙うのは、秋がおすすめです。上流より川幅が広いため、水深は激浅です。
よどみがあるところ、ブロック、岩など変化があるところを探し狙ってください。
堆積した泥が削れ、面白い場所がいろいろできるので、それを、てくてく歩きながら探すのが面白いです。下記、ウェダーブーツは必須です。
下流 古利根堰
堰が閉じている間は、堰の下流側は狙いやすいです。中洲付近にいるか、岸際の葦の影なんかにいます。堰が閉まった後の春がおすすめです。夏は葦がすごくて、釣りにくいです。堰が開放すると、水量が増えるので、釣るポイントが少なる感じですね。
③元荒川 を次に予定
上流 熊谷市
水源が熊谷市と、とても長い川です。この付近の情報はあまり知りません。地下水をくみ上げているようなので、この付近はきれいな水なんでしょうね。今度、行ってみたいです。「ムサシトミヨ」の保護センターでもあるから、ナマズ釣りはしてはいけないでしょうね。
中流部 蓮田市・越谷市付近(堰上流)
この付近は、堰が閉じていると水深が高く狙えません。堰が閉じている間は、付近の水路を狙いましょう。
蓮田市付近は、岸際に石が沈んでいるとこともありその中に良く隠れています。
越谷市付近は、泥がすごいので、葦の下や、泥がえぐれてよどんでいるようなところを狙います。
中流部 越谷市付近(堰下流)
堰が閉じている間に、堰付近で釣りやすいですが、ここより下流は意外に釣りにくいです。
中川に合流するところまで行くと、市内に入ってしまっていたり、水深が深すぎるなどで、釣りやすいポイントがありません。
まとめ
今回は、中川水系の大きな流れとして記載しましたが、次回はもう少し小さい的に絞って投稿したいです。
川に、供給用、排出用の目的があるってわかると面白くないですか?
高いところから、低いところへ流れていく水の流れ、それを遡上していくナマズ。
まるで、電流が流れる中の、電子の動きのようなこの動きをみると、埼玉県の水の動きが制御盤の中の電気の流れのように見えて面白くなってくると思います。
是非、皆さんも、近くの河川と水田の役割に着目してみると面白いと思います。
少しでも参考になれば。
またね。
10月からの、堰のゲートが開いてからの散策には、長靴を。
下記がお勧めです。
おすすめルアー
フロッグがおすすめ。中川水系は、高いところからキャストする釣りが多いです。
フロッグでナチュラルな、着水音を再現。スミス ポトフの、改造方法を参考にどうぞ!
おすすめウェダーブーツ
移動は原付が最高!ロッドホルダーがおすすめ
駐車場が少ない、中川水系。移動には原付に、ロッドホルダーがおすすめです。下記を参考にしてね。
コメント